Let’s Split は、左右分割型・格子型・40%キーボードで、OLKB Planck Keyboard を二つに割ったようなキーボードです。
2017年ごろ流行った自作キーボードのようです。

OLKB Planck Keyboard を作ったことをきっかけに自作キーボード界隈で流行っている”左右分離型のキーボード”にも興味がでてきたので、比較的情報が多いLet’s Splitを作ってみることにしました。

 

自作キーボード(キット)は、【1】部品を集めて 【2】組み立てて 【3】ファームウエアを焼くことでキーボードが完成します。

 

【1】部品集め

まず「1.部品を集めて」がいろいろ不慣れで最初のハードルになりました。

部品を集めるのには、いくつかパターンがあるようです。

 

《A》スイッチとキーキャップ以外の「PCB(基盤)、ケース(アクリルプレート)、ダイオードなど電子部品」が全てセットになっているキット販売。

メリット:

  • ・1つのショップで完結する(スイッチとキーキャップ以外)
  • ・部品の購入間違いが無い
  • ・最低ロット数とかないので無駄が無い
  • ・部品を個々に集めるより安く揃えられる

デメリット:

  • ・扱っているサイト(店)を探すのが大変
  • ・サイトにたどり着いても在庫無しの場合が多いのでタイミングが良くないと購入できない
  • ・多くは海外のサイトに行きつく(paypal やクレジットカードが必須)

 

《B》PCB(基盤)やその他の部品を個々に購入して集めるパターン

メリット:

  • ・キット販売に比べると在庫がある場合が多い?気がします
  • ・PCBやアクリルパネルの色を好きな物を選べる

デメリット:

  • ・キットと比べて少々割高になる
  • ・電子部品の中には最低ロット数がある部品もある(たいした金額にはならないですが)
  • ・慣れていないと間違った部品を買ってしまいそう
  • ・サイト(店)がばらばらだと手元に揃うまで時間がかかる
  • ・やはり扱っているショップを探すのが大変
  • ・やはり多くは海外のショップに行きつく

 

《C》PCBとケースを製造業者に発注して、その他の電子部品は個々に購入するパターン

メリット:

  • ・在庫に左右されない
  • ・扱っているショップを探す必要がない(発注する業者を選ばなければならないが、ショップ探しよりも楽そう)
  • ・PCBやアクリルパネルの色を好きな物を選べる
  • ・パネルの素材を選ぶことができる
  • ・やはり多くは海外の業者に行きつくが日本語に対応しているところもありそう

デメリット:

  • ・キットと比べてさらに割高になる。PCBは最低発注数があり、どの業者も最低5枚発注する必要があるようです
    (2.5組分、1枚は失敗した時用の予備になる?6枚発注すれば3組分になる)
  • ・発注するのに専門的な知識が必要そう(特にPCB)
  • ・発注~生産~発送になるので手元に届くまで結構時間がかかる
  • ・ショップが分散するので送料が余分にかかる
  • ・《B》と同様、電子部品の中には最低ロット数がある部品もある(たいした金額にはならないですが)
  • ・《B》と同様、慣れていないと間違った部品を買ってしまいそう

 

今回は、まだ自作キーボードについてよくわかってないので一番簡単そうなキット販売のものを探して作ってみることにしました。

Let’s Splitキーボードのキット販売を探していると海外のサイトに行き当たることが多いのですが、タイミングよく国内のTALP KEYBOARD(https://talpkeyboard.stores.jp)さんで取り扱いがあったのでここで購入しました。(2018.12)

多くのキットではプレートがアクリルなのですが、TALP KEYBOARDさんのものは木製のプレートを扱っていたのも良かったです。

 

【2】組み立て

部品が揃ったら組み立てです。

一応 OLKB Planck Keyboard を組み立てた後だったのでハンダ付けの道具一式は手元にあり、ハンダ付け作業は経験済だったので何とかなるかなと思って作業を始めたら次のハードルが。

まったく不慣れだったので写真を撮る余裕もなく・・・

Planckはスイッチをハンダ付けするだけなのに対して、let’s split はダイオードやProMicro等の電子部品の取り付けもあり、けっこう四苦八苦しました。
部品点数もそこそこあり、電子部品の予備知識はゼロだったので、取り付け方向や表裏など何度も諸先輩方のビルドログを確認しながらなんとか組み立てました。

 

【3】ファームウエアを焼く

最後にファームウェア QMK Firmware を焼きます。

ファームウェアは Planck で経験していたので、すんなり行けるかなと思っていたらここにもハードルがありました。

何度やってもエラーでProMicroにファームウェアを焼くことができなかったのです。
それも2枚とも。

結論から書くとPCとProMicroを繋いでいたUSBケーブルが充電用の安いもので、データがちゃんと転送されていなかったという初歩的なミスだったのですが、それがわかるまで2日ぐらいかってしまいました。

USBケーブルをデータ転送対応のものに変えたらすんなりファームウェアを焼けました。

 

ファームウェアの焼き方は QMK Firmware を使うので planck の作業の時とほぼ同じです。
作業環境は「Planck」の時に構築した環境をそのまま使いました。

OLKB Planck Keyboard キーマップの変更方法(Mac)

 

キーマップはplanck用に作ったものと同じ配列になるように、新たにlets_split用のhexファイルを作成しました。

QMK firmware 公式ツールの QMK Configurator を使ってキーマップを編集し、コンパイルして「ファームウェア(.hex)ファイル」をダウンロードします。
https://config.qmk.fm/#/lets_split/rev2/LAYOUT_ortho_4x12

キーマップの編集方法はコチラ

 

コマンドでコンパイル(デフォルトキーマップ)する場合は以下になります。

$ make lets_split/rev2:default

 

キーマップ「USER_NAME」を作った場合

$ make lets_split/rev2:USER_NAME

 

qmk_firmware/keyboards/lets_split/

 

let’s split レビュー

キーマップはplanckと同じにしたので、抵抗なくタイピングすることができました。

左右分割型のキーボードは初めてだったので、最初はとても違和感がありましたが慣れてしまうと快適です。

ただ、なかなか左右のポジションが定まりません。
なんとなく肩幅と両手首の幅が同じ距離になるようにキーボードを置いた時(肘は肩幅より外に出る感じ)が背筋が伸び、正しい姿勢をキープできるのかなと、いろいろ試行錯誤中です。

自作キーボードは完成までプロセスが多く、慣れるまでエラーやトラブルも多いですが、その分作る楽しさや考える楽しみがあり、深い何かを感じます。。。