今回はLet’s Splitを作った時に気になっていた「PCBを発注して、その他の材料も自分でそれぞれ発注して組み立てる」にチャレンジしてみました。

純粋にGherkinを組むだけであれば、DIYキット販売を見つけて組んだ方が安くすみますし、発注ミスやトラブルなどのリスクも無く組み立てられます。

 

2019.6現在、Let’s Splitを買った時にお世話になった国内の TALP KEYBOARD さんでGherkinのDIYキットを取り扱っているようです。

Gherkin Kit

 

何故Gherkinなのかというと、1つはキーの数が30キーと少なく、作りもシンプルそうなので材料集めのハードルが低いかな?
という淡い期待と、使いこなすのは難しそうだけどミニマムな形状が好みだったので。

 

素材集めのメリットとデメリット

PCBとケースを製造業者に発注して、その他の電子部品は個々に購入する場合

メリット:

・在庫に左右されない(PCB)
・扱っているショップを探す必要がない(発注する業者を選ばなければならないが、ショップ探しよりも楽そう)
・PCBやアクリルパネルの色を好きな物を選べる
・パネルの素材を選ぶことができる
・やはり多くは海外の業者に行きつくが日本語に対応しているところもありそう

デメリット:

・DIYキットと比べて割高になる。PCBは最低発注数があり、どの業者も最低5枚発注する必要があるようです
・発注するのに専門的な知識が必要そう(特にPCB)
・発注~生産~発送になるので手元に届くまで結構時間がかかる
・ショップが分散するので送料が余分にかかる
・電子部品の中には最低ロット数がある部品もある
・慣れていないと間違った部品を買ってしまいそう

こんな感じでしょうか?
キット販売よりも割高になってしまうのですが、授業料だと思うことにします。

 

必要な材料

qmk_firmware 内の
qmk_firmware/keyboards/40percentclub/gherkin/を見てみると
tmk_keyboard/keyboard/gherkin/にリンクしているのでそちらを参照します。

readme.md に簡単なリストがあります。

BOM
1	Pro Micro
2	12pin SIP headers, or 1 24 pin machined pin DIP socket
30	1n4148 diodes, save the cut off leads for use with machined pin socket
30	switches

Needed if you want LEDs
30	LEDs
30	Resistors for LEDs. Use online LED caculator to choose value
1	FDS6630A or DMN3018SSS-13 SOIC FET
1	100ohm resistor
1	100Kilo ohm resistor

とあります。
左の数字が個数で右が部品のようです。

 

LED Backlight が不要であれば、ここの情報だけでもなんとかなりそうです。

素材 備考
1個 Arduino Pro micro いつものやつかな
2個 12pin SIP headers, or 1 24 pin machined pin DIP socket これはProMicroに付属してくるやつで良いのかな
30個 1N4148 diodes Let’s Split で使ったやつかな
30個 switches お好きなMX系のスイッチかな

 

せっかくなので LED Backlight にも挑戦してみます。
LED も付けると追加部品が必要そうなのですが、なんとなくわかるようなわからないような…。

30 Resistors for LEDs. Use online LED caculator to choose value

30個: 必要な抵抗の値は計算してね って事でしょうか、知識が無いのでさっぱりです。

 

1 FDS6630A or DMN3018SSS-13 SOIC FET

品番で検索するとDigi-Key というオンラインショップのそれっぽいページがヒットします。
この虫のような部品で良いのかな。

 

1 100ohm resistor

1 100Kilo ohm resistor

100Ω抵抗と100kΩ抵抗ということで良いのかな。

 

少し不安なので他のサイトを探してみます。

https://adventurist.me/posts/0287

こちらにもう少し具体的なリストがありました。

1 Keyplate PCB
1 Bottom PCB
1 Main PCB

16 M2 Spacers (14mm length)
32 M2 screws

30 key switches
30 key caps

1 Arduino Pro micro
1 machine pin socket (wide 24 pin (2x12))

30 3mm leds (your choice of colour)
30 1N4148 diodes
1 100 ohm resistors
1 100k ohm resitors
30 470 ohm reistors
1 mosfet (probs A04406A 4406A)

 

見慣れない部品があります。
先ほどのLED用の部品だと思います。

素材 備考
30個 3mm leds (your choice of colour) 3mmのLED(足が2本のよく見かけるやつで良いのかな?)
1個 100 ohm resistors 100Ω抵抗 (学校の授業で習ったような?)
1個 100k ohm resitors 100kΩ抵抗
30個 470 ohm reistors 470Ω抵抗
1個 mosfet (probs A04406A 4406A) A04406A か4406Aという型番のMOSFET ?
先ほどのFDS6630A or DMN3018SSS-13 SOIC FETと互換?

その他の部品はLet’s Split を組んだ時に使ったものと同じっぽいです。

素材 備考
1個 Arduino Pro micro いつものやつかな
1個 machine pin socket (wide 24 pin (2×12)) これはProMicroに付属してくるやつで良いのかな
30個 1N4148 diodes Let’s Split で使ったやつかな
16個 M2 Spacers (14mm length) 手持ちのLet’s Splitを参考に長さ12mmのものにしました
32個 M2 screws 長さ4mmのものにしました

あとはキースイッチとキャップをそれぞれ30個。

こんな感じで調べてみましたがなかなか先が長そうです。

 

PCBの発注方法

次に「tmk_keyboard/keyboard/gherkin/」の readme.md の最後に「How to order your own PCBs」とリンクがあるのでそちらのページを開き、ざっと目を通してみます。
全部英語なのですがページ中程に動画があり、これを見ると何となくPCB発注までの流れがわかります。

以下google翻訳

  • ガーバーファイルからEasyEDA.comにPCBを注文する方法
    EasyEDAはJLCPCBから注文するようにリダイレクトします。プロセスはそれほど変わっていません。
  • ガーバーファイルを含むzipファイルをダウンロードします。
  • zipファイルには、PCBの表裏面の異なるレイヤーごとに複数のファイルが含まれています。これらのファイルを編集しないでください。それらはそのままテストされています。
  • EasyEDA.comに行き、「PCB Order」をクリックしてください。
  • アカウントを作成するかログインする
  • Zipファイルをアップロードする
  • 長さと幅を編集する
  • ボードあたり5個以上の数量を設定してください。
  • 色を設定します(グリーン以外のものはもっとコストがかかります、数量に関係なく一律料金です)。
  • PCBは1.6mmであるべきです。はんだマスクのみ(銅/シルクスクリーンなし)を使用すると、PCBの厚さは1.52mmになります。MXスタイルスイッチ用のPCBスイッチプレートを作成する場合は、これが問題になります。
  • デフォルトで他のすべてを残す
  • カートに追加
  • 追加のボードについても繰り返します
  • チェックアウト
    航空便または速達便(通常はDHL)を選択します。航空便は軽い注文のための唯一のオプションです。
  • 彼らはPayPalかクレジットカードを取ります
  • 以下のビデオはこれらすべてのステップを経ています。

 

同ページ内にある動画とあわせて見るとなんとなくできそうな気がします。
サイトのデザインが動画のものと異なるようですが内容はだいたい同じです。

 

このページの動画の直前の行に以下のような説明があったのですが、部品発注時に見落としていて別のショップから発注してしまいまいした。

EasyEDAはLCSCを通じて電子部品を販売しています。あなたはあなたのPCB注文とともに出荷されるダイオード/抵抗器/他の部品を得ることができます。

ここで紹介しているLCSCで発注すると送料をPCBとまとめることができるようです。
(※Digi-Key というショップで部品を購入したのですが、送料が別にかかってしまったのでLCSCでまとめて発注した方が良さそうです)

また、この行のリンクを開くとLCSCで購入できる必要な部品のリストがあるのでリストを参考に発注することができます。
www.40percent.club/2017/06/lcsc.html

 

発注

だいたい情報が揃ったので発注してみます。

 

PCBの発注

まず、ガーバーデータというPCB用のデータファイルをダウンロードします。

tmk_keyboard/keyboard/gherkin/pcb/

以下3つのファイルをダウンロードします

  • 30bottom.zip
  • 30gherkin1.1.zip
  • 30plate.zip

※この中で基盤となるのは「30gherkin1.1.zip」だけです。他はトッププレートとボトムプレートなのでプレートをアクリルなどで作る場合は不要です。

データが揃ったら「EasyEDA.com」でPCBを発注します。
先ほどの「PCBの発注方法」のリストと動画を参考に発注します。
※最初にアカウントを作ってから進めた方が良いです。

PCBの色を、あまり見かけない黄色にしてみました。
どのような黄色なのかサイト内の情報だけではわからななったので届いたときのお楽しみ。

30gherkin1.1.zip 5個(最小ロット) $7.6
30bottom.zip 5個(最小ロット) $11.8
30plate.zip 5個(最小ロット) $11.8
小計 $31.20
送料 $14.26
何か割引 $-10
合計 $35.46

となりました。

 

部品の発注

次に部品の発注ですが、LCSCで発注すると送料をPCBとまとめることができたのですが、見落としていてDigi-Key というショップで部品を購入しました。

MOSFET AO4406A 10個 ¥572
RES 100k OHM 25個 ¥88
RES 100 OHM 25個 ¥88
RES 470 OHM 200個 ¥388
1N4148FSTR-ND 200個 ¥794
小計 ¥1,930
送料 ¥2,000
合計 ¥3,930

商品より送料の方が高くなってしまいました。
発注個数が多めなのは、数によって単価が変動する(多い方が安くなる)のと失敗した時用の予備として少し多めに発注しています。

 

スイッチとLEDの発注

スイッチとLEDはkbdfans.cnで購入しました。

PCBを黄色にしたので、小さめの黄色いLEDを探していたところ、こちらのサイトにたどり着きました。
スイッチも黄色でそろえてみました。

gateron Yellow 30個 $6
LED F1.8mm Yellow 100個 $3.5
小計 $9.5
送料 $5
合計 $14.5

 

スペーサーとネジの発注

スペーサーとネジはAmazonで購入しました。

スペーサー M2 12mm 50個 ¥535
ネジ M2 4mm 55個 ¥563
合計 ¥1,098

 

Pro Microの発注

Pro Micro は予備で所持していた物を利用することにしました。
購入する場合は、国内の TALP KEYBOARD さんや 遊舎工房 さんで取り扱っています。

TALP KEYBOARD さんで買うと¥550+送料¥300=¥850 で購入できるようです。

 

合計

合計で¥10,464になりました。
(Pro Micro は計算に入れていません。$1=¥109で計算)

ProMicroも購入したとすると約¥11,000で揃えることができます。

PCB ¥3,865($35.46)
部品 ¥3,930
スイッチ+LED ¥1,571($14.5)
スペーサーとネジ ¥1,098
合計 ¥10,464

その中で送料が¥4,100かかっています…。
部品をLCSCで発注することでもう少しコストを下げることが出来そうです。

 

PCBと部品到着

発注してから2週間ぐらいでPCBが届きました。

基盤のPCBは若干オレンジ寄りの黄色でした。
トップとボトムプレートは若干グリーン寄りの黄色でした。
(写真では補正がかかってしまっていますが、もう少し黄緑寄りの黄色です。)

 

 

 

その他の部品も写真を撮り忘れましたがちゃんと届きました。
次回は組み立てていきたいと思います。